オマケの体験談2

 あれだけ安保先生の本を読んでもなお、まだ、ガンがそんなにカンタンに治るはずないと思っているらしい。半年の間に四十度以上の原因不明の発熱が二回あった。ともかく「ガンを治すための4ヶ条」は、しっかり守った。爪もみもした。からだも温めた。

 それでもまだ、ガンが生活を変えるだけで治る、というのに半信半疑なので。思い込みというのは、そうそうカンタンにひっくり返らないものらしい。

 しかし、私は、安保先生の理論は正しいしこれからも、この理論にしたがっていこう、と思っている(ノドもと過ぎれば熱さ忘れるで、早くも夜更し、仕事のしすぎを、してしまっているのだが)。

 そうして、時々、たくさんある安保先生の本をひっぱり出してきて読むのだ。

先生の本は、せっぱつまっていない時に読んでもとてもおもしろい。なんだかいろいろに深く納得する。

 四章のうしろの方で「船井幸雄氏のこと」という短い文があって、船井氏の著書から先生が紹介している文章がある。

「振り返ってみればすべてベストのタイミングで起きている」

 ここを読んでアッと思った。まさに、ガンの疑いをかけられる直前に、安保先生の本を読んでいた。あれこそまさにベストのタイミングではないか。

 その後、これも偶然だったのだが、安保先生と対談でお話を伺う機会も持てた。先生は思ってたとおりの、というか思ってた以上のすばらしい方だった。

 不安な日々の最中だったが、具体的に質問はできなかった。今ではそれも、あれでよかったと思っている。本にかかれてあることをちゃんと読めば、おのずからそこに答はあるからだ。

 安保先生の本は、現代の「養生訓」であると私は思う。これを書くために、ゲラを読みながら、傍線をひっぱっていくと、もういたるところにひっぱっていた。それで、あえて引用はやめにした。もうここまで読んだ方なら、もう一度パラパラと元に戻れば、思わず傍線を引きたくなる私の気持ちを分かってもらえるだろう。

 私は、先生の本が沢山の不安におしつぶされそうになっている患者さんや、その家族に読まれるといいな、と思っている。それからいまは健康で、知的な興味でこれを読んでいるという若い人にも、この本をまた、いざという時にもう一度ひっぱり出してきて、読めるように、本棚のわかりやすいところに差しておいてほしいと思っている。

 つまりいま、この本を手にしている人は、まさにベストタイミングでこの本を手にしているんだと思う。  以上です。

 

オモシロイ感想文(解説)だったと思います。王子もまさにベストのタイミングで打ち込み&UPしているのかもしれません。

次の連載まで、少しお時間をいただいて、みなさまにお伝えしたいものを探してまいります(笑)。  温王子でした・・・