鎌田實氏との対談

 鎌田實氏は長野県にお住まいですが、「がんばらない、あきらめない」のキャッチフレーズが有名です。鎌田氏は長い間、長野県の諏訪中央病院で地域医療や終末医療に携わってこられ、チェルノブイリの救援活動にも取り組まれております。

 「がんばらない」という言葉が、がんばり過ぎた人から発せられると説得力があります。そして、それに付け加えられた「あきらめない」という言葉は励ましを与えてくれます。

 ある雑誌で、鎌田氏と対談する機会がありました。私は、そのとき、この「がんばらない、あきらめない」を自律神経の働きでいうと、「交感神経緊張にならない、副交感神経過剰優位にならない」ということになりますねと、鎌田氏にお話ししました。

 私たちは、無理してもダメですし、あきらめて楽をしてもダメです。程よい自律神経のリズムのなかで揺れているときに、健康を維持することができるのです。どちらに偏っても、心やからだの健康を害してしまいます。だから、生きるのは難しいとも言えますし、逆に自分で生き方を選べるのだから楽しく、やり甲斐があるともいえるでしょう。

 このように考えてみると、一方向に良い生き方も一方向に悪い生き方もないのです。ですから、ゆとり教育も行き過ぎれば危険ですし、子供をほめて育てようというのも行き過ぎると問題が起こります。教育には、やさしさと厳しさがバランスよく存在している必要があるのです。

 からだにいいといわれるスポーツも、やり過ぎると交感神経緊張で、重労働と同じようにからだを壊してしまう危険性があります。実際、50代から70代の男性で、スポーツやジョギングをし過ぎて、からだを壊したり、ガンを発症してしまう人をよく見かけます。鎌田氏の言葉を肝に銘じてほしいものです。   以上です・・。

 

何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」でしょうか。50代以降の男性(王子も含みます)は注意しましょう(笑)。まあ、王子的には「頑張れてしまう時期とがんばれなくなる時期」で、個人差はあれど、がんばる時期も必要かと思います。ただ、経験上、上手くいなすと言うか、オンオフをしっかりとハッキリとさせないと、ヤバイかもです。ご参考までに・・。

温王子でした・・・