NK細胞

Fas ligand(Fas陽性細胞を攻撃)のキラー分子を使って相手を攻撃します。この他、グランザイム(顆粒酵素)も使います。

 NK細胞は、マクロファージから進化したてのリンパ球なので、マクロファージと少し形が似ています。それで、大型顆粒リンパ球とも呼ばれるのです。また、マクロファージが持つ貪食能も弱いながら保有しています。次の進化で現れた胸腺外分化T細胞も顆粒リンパ球の形をしていますが、サイズが少し小さくて細胞質内の顆粒も少なくなっています。胸腺外分化T細胞もNK細胞と同様に異常自己細胞を攻撃(自己応答性)しますが、すでにT細胞レセプターを獲得しているので、認識法が異なります。しかし、攻撃するキラー分子の使い方は、とてもよく似ているのです。

 NK細胞は、細胞膜状にアセチルコリン受容体とともにアドレナリン受容体を持っているので、ストレスがあるとNK細胞の数は増加します。このため、多くのガン患者では、NK細胞の数はむしろ増加しているのです。

 しかし、数は増えているにもかかわらず、NK機能は低下しています。活性化させるためのパーフォリンの分泌が、副交感神経支配下にあるため、ストレスの多いガン患者では活性化しないのです。

 入浴、体操、笑いなどによってストレスを除くと、NK活性は上昇することが明らかになっています。   以上です・・。

 

今日も少し難しかったと思います。でも、最後の最後にあった一文は判りやすかったですね~。がん患者さんには笑いと運動、そして「還元陶板浴」でした~(笑)。NK活性、最強で~す。   温王子でした・・・