続・体温免疫力 2-10

しまいます。子供たちは清潔過ぎる環境の中で生活することになり、細菌感染の機会が減ってしまっています。全体的に言えるのは、子供たちが昔に比べて、極端に過保護に育てられている事でしょう。昔なら、赤ちゃんがちょっと泣いているくらいなら、親は放っておいたものですが、今はすぐにあやされます。なくという行動は、交感神経の緊張をもたらしますが、今はすぐにあやされるので、少し交感神経が刺激されただけで、あとは副交感神経が働いてリラックスしてしまいます。赤ちゃん時代からこうやって育ち、その後も運動不足や清潔一点張りの生活を送っているのですから、交感神経より副交感神経が優位になってしまうのも無理ありません。違う言い方をすれば、交感神経と副交感神経のメリハリのない生活が、リンパ球過多による低体温を招いているのです。リンパ球が多すぎて低体温になっている場合、アレルギー性の病気になりやすいと前述しました。近年アレルギー性の病気を持つ人が多くなった原因はいろいろ指摘されていますが、確たる説は今の所ありません。遺伝性なども指摘されていますが、それだけでは現代生活で急増している理由はつきません。しかしリンパ球過剰になりがちな生活を要因だと考えれば、じつに明快に説明がつくのではないでしょうか。いや~鋭いご指摘ですね~(笑)。安保先生ならでは・・と思いました。次回からは「熱の力」熱が出ると免疫力が高まる⁉というお話です。ご期待下さい!温王子でした・・・