続・体温免疫力 2-9

体の中では、心臓が鼓動を速め、血圧が上がって、循環血流量が増えるという変化が起きています。交感神経が働いても、やがて副交感神経が作用して、心臓の働きも通常に戻って来るので、均衡が崩れる事はありません。しかし大変強いストレスがあったり、弱いストレスでも長い間つづいていると、副交感神経がうまく体をもとに戻せなくなってしまいます。こうなると、交感神経が優位になってしまい、低体温になるというわけです。ガンなどの大病に罹った人に話を聞いてみると、例外なく大きなストレスを抱えています。ですから、睡眠時間も十分に取れないほどハードに働いたり、大酒を飲んだりといった生活を送っていたり、大きな悩みを抱えている時などは、病気にかかる危険性が高いと考えて下さい。ただ、ストレス自体が悪いというわけではありません。ある程度のストレスは、心身の活性化には欠かせません。ストレスがあっても、副交感神経がきちんと働いて、体の均衡が保たれていれば問題ありません。怖いのは、交感神経優位の状態が、長い間つづいてしまう事なのです。いや~ホント怖いですね~!長期にわたるストレスを甘く見てはイケないようです。次回に続きます。温王子でした・・・